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M&Aの注意点を押さえる

M&Aの注意点② 中小企業の戦略

M&Aの注意点② 中小企業の戦略

中小企業にとってもM&Aというのは経営戦略としてみることが出来ます。事業継承という視点だけでなく経営そのものを刷新する、あるいは経営における重要な選択と集中のバランスを変更する。こういったいわば企業再編にM&Aは好都合です。事業継承も含め、経営戦略に合致しないM&Aが行われると、必ずと言っていいほどM&A後の経営効率が悪化し、失敗を招きます。そのようなことにならないように、とりわけ中小企業が考えるべき、&A戦略についてみていきましょう。

M&A戦略の分析方法① バリューチェーン分析

M&Aの一般的なメリットとは何でしょうか。

それは「規模の経済」「開発時間の短縮」といわれています。

「規模の経済」とはシェアの確保、「開発時間の短縮」とは新規事業や技術開発のコスト削減と考えてください。

このM&A戦略を考えていく中で、会社のどのリソースがビジネスモデル上のコアになっているのか重要なのかを見極めたうえで、このコアの強化や発展を行うためには何が必要かを検討する方法を「バリューチェーン分析」と呼びます。

このコアの強化が既存のマーケットのどこかにある場合、「買収」や「合併」を活用することで、より市場で強い力を発揮できる場合があるのです。

M&A戦略の分析方法② ナレッジ分析

分析方法としてもう一つ人気がある分析が、ナレッジ分析です。

ナレッジ分析は「知」すなわちノウハウに注目しており、このノウハウが一体どこに帰属しているのかそのノウハウをどのようなスタイルで自社に取り込むと効率が良いのかなどを考える分析といえるでしょう。

一般的には、製品やサービスにおける技術がどういった部分まで入り込んできているのか(いわゆる専門性)と、そうした技術がどこに所属しているのかという2つの枠組みで事業をとらえます。

特に後者の分析には、技術が個人に属しているのか組織に属しているのかといった問題があり、特に組織に属している場合、それがノウハウ化しているのかそれとも文化で収まっているのかという点に注目が集まります。

M&Aの場合、これらの専門性とノウハウの両方において、その価値を損ねることなく自社に取り込むことが可能でしょう。

ただし、技術の所属について、M&Aの手法如何ではコアとなる従業員が辞めてしまったり、あるいは組織再編の中で人と人との交流が途絶えてしまい、今まで発揮していた効率性や生産性を再現できなくなる場合もあるため、細心の注意が必要になります。

こうした、とりわけ人間の機微のようなものは、数値として表れにくくその組織で働いていた人にしかわからないといった暗黙知である可能性があるのです。

中小企業とM&A資金

M&Aの資金において、買収側に十分な資金があり一つの企業で対応できるのであれば問題ありませんが、中小企業同士のM&Aにおいてはそうした潤沢な資金が用意できる場合は非常にまれです。

銀行などの金融機関を絡めて資金を全額調達するといったこともかなり珍しいケースといえるのではないでしょうか。

こうした資金繰りの問題で活躍するのは、やはりM&Aのスキームを熟知しているかどうかです。

例えば、株式交換を使ったM&Aの検討はどうでしょう。

株式交換であれば、資金自体の大きな移動は少なくて済むはずです。

もし、非上場の中小企業であれば、M&Aを機に上場を目指すことも面白いでしょう。

M&Aをする前に上場するのも、した後の上場するのもそれぞれにメリットがあるので、ぜひ検討してみることをお勧めします。

中小企業が上場企業をM&Aする

中小企業がM&Aする相手といえばより小さい企業であると思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、企業とは組織であり、組織の分割や吸収、再編はまさにM&Aの十八番とでもいえるものです。

そのため、上場企業の一部門などをうまくねらってM&Aを起こすようなベンチャー企業は、アメリカなどでは数多くなってきました。

日本でも少なからずそのような例が出始めています。

ただし、非上場企業が上場企業をM&Aする場合、公正取引委員会などに対し「裏上場」「不適当な合併」などと判断されないよう細心の注意が必要になります。

最初の段階で相談しておくのもいい方法かもしれません。

まとめ

中小企業が買う側になることを前提としたまとめでした。

中小企業が経営戦略などを立てる際に、多くの場合自分の手元にあるものをどうするのかという発想で物事を考えがちです。

結果として、地に足の着いた戦略が出来上がるといえますが、同時にあまり面白くない絵ともなりがちではないでしょうか。

M&Aという手法をうまく活用することで、自社にしかできないダイナミックな経営戦略を立てることも不可能ではありませんよ。