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業種別にM&Aの事例を確認!

事例集 介護業界

事例集 介護業界

M&A事例集の第2弾として介護業界を取り上げます。様々な意味で注目を集める介護業界でのM&Aというのはどういう状況になっているのでしょうか。

介護業界の動向や特徴

介護業界と一言で言っても、老人ホームのような不動産を持ち合わせている一種の医療機関のようになっている会社や、訪問介護サービスなどのサービスを適宜提供していくといった会社など多種多様になっています。

高齢化の影響でますます介護業界の重要性は増しますが、同時に人材聞足が深刻となっており、ノウハウや技術を持っている人材をどう囲い込むかは業界にいる人、あるいは業界に参入を考えている人の大きな悩みでしょう。

加えて、介護保険施行の2000年~2005年あたりに50代前後で開業した会社が多く、そうしたいわゆる脱サラ開業の会社で後継者問題が浮上しています。

こうした様々な要因が相まって、異業種間も含めたM&A・事業継承が議論の的になっていて、M&A・事業継承の市場としては非常に活発であるといえるでしょう。

介護業界におけるM&A事例:背景

今回の事例では以前から、事業継承について考えていたという訪問介護サービスの会社を例に挙げましょう。

この会社では、以前からずっと事業継承・M&Aを行いたいと思って活動していました。

理由は大きく2つです。

ひとつは現経営者の体調に不安があったということ。

経営者は女性社長として10年以上の間、仕事と家庭を両立してきましたが、年齢が60歳を超え前年に大きな病気を抱えたため会社を手放さざるを得ない状況になってしまったのです。

また、後継者が不在であったという問題もあります。

介護業界などの技術者集団の業界の常なのですが、多くの人が技術者として能力を極めており経営を任せられる人材というのは非常に珍しいのです。

この事例に限らずの問題ですが、こうした経営や会計という仕組みに忌避感を持っている技術者というのは非常に多く、慢性的に頭を悩ませています。

こうした状況を鑑みた現経営者は、基本的に現在の従業員の雇用を維持できるだけの資金面の安心が持てる会社を事業継承の対象企業として探していたのです。

介護業界におけるM&A事例:進め方やポイント

今回、この介護の会社をM&Aしたいと手を挙げたのはなんと支払い代行業というお金の専門会社といってもいい存在。

この会社は、介護業界の状況を見て、介護業界への進出基盤を探していたのです。

異業種もいいところで、介護会社の現経営者は別段同業者にこだわっていませんでしたが、やはり面食らった模様で交渉スタート時はなかなか思うように進まなかったといいます。

それでも、現経営者の希望する雇用の維持の確約はもちろんのこと、支払い代行業という資金面での強みを活かしてのM&Aとなったようです。

M&Aのように、お金や他人の人生に影響を与えるような経営の決断は両社の信頼がカギになります。

条件交渉、特にお互いのメリットデメリットや主張、譲れない条件などをしっかりと話し合っていく結果として、相互の信頼が生まれるといったことはよくあることです。

介護業界におけるM&A事例:効果

このM&Aにおける効果は両社の希望が完全に合致しました。

まず、介護会社のほうですが、M&Aの後、支払い代行業の会社から経営に詳しい人員が補充され、半年~1年の引き継ぎ期間を経て現経営者の緩やかな交代が果たされたのです。

また、M&A時の契約によって、現在の雇用についてもしっかりと守ることが出来ました。

こうした雇用を守ったり支払期限などを決めたりする契約をしていくことで、現経営者は安心して会社を引き継ぐことが出来るのです。

また、支払い代行業の会社も、介護業界の地盤を作りたいと考えていたところ、M&Aという手法を活用して、技術やノウハウを持った人材や組織を手に入れることが出来ました。

豊富な資金力を活かして、さらに経営の幅を広げていくことが可能となるでしょう。

お互いに条件が綺麗にそろった、非常に理想的なM&A・事業継承の事例といえるのではないでしょうか。

まとめ

今回は介護会社の現経営者にとって幸運であったといえるかもしれません。

特に前年に体調を崩されて以降、かなり不安の多い経営者生活を続けていたのではないでしょうか。

そうした状況を後押しするように、介護業界へ興味のある異業種からの提案。

こうした流れは非常に心強いものです。

それと同時に、全く異なる業界からの提案に興味を示したという点で、この経営者の決断力が素晴らしいことも示しています。

このように、M&Aはタイミングと縁としか表現できないものがあるのです。

ぜひ、こうした素晴らしい縁を探してみてください。

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