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業種別にM&Aの事例を確認!

事例集 飲食業

事例集 飲食業

今回のM&A事例は、飲食業、とりわけ小売りに近いところの事例を見ていきましょう。意外と小売りでM&Aというのは、目にするまでぴんと来ないのではないでしょうか。

飲食業・小売業の動向や特徴

飲食業や小売業は、景気や需要の影響を猛烈に受けやすい業界であり、3年後が見えれば天下が取れるといわれるほど移り替わりの激しい業界です。

特に飲食業の中でもお菓子やケーキなどの製菓関連企業はさらに強く受けるといわれています。

そのため、まずM&Aが出来るような経営状態にするのに一苦労といえるかもしれません。

M&Aや事業継承を考えている間、あるいは交渉を進めている間にも、需給の変動があり、会社の評価が変動してしまうことも多いでしょう。

しかし、M&Aが進められるのであれば、規模の経済が発揮しやすい業界でもあります。

積極的に販路拡大策としてM&Aを選択することは間違いではないでしょう。

もし売っているものが近ければ、仕入れの統一などによるバイイングパワーを発揮できる可能性もあるため、成功すると経営戦略に幅が出てくる場合もあります。

飲食業・小売業におけるM&A事例:背景

今回の主人公は、老舗の和菓子小売店です。

代々続いている和菓子屋さんということで、その和菓子屋本店の地域だけでなく、デパートの展覧会などにも呼ばれるほどの名店でした。

業界の内外を問わず多くの根強いファンがおり、一時期では日本の和菓子売り上げ全体の50%も目指せるほどの実力を持ったお店です。

しかし、数年前にデパートなどの引き出物関係から大口取引先の取引が打ち切られたことを皮切りに流れが激変。最盛期と比べて売り上げは30%以下となってしまいました。

老舗大手のこの動きに、業界全体が大混乱し資金繰りなども大幅に悪化

資産を処分し経営を切り詰めましたが不十分となり、再建に協力できるスポンサーをM&Aで探すことはできないかという流れになったのです。

このように、流れが一度大きく変わってしまうと、行きつくところまで行ってしまうのが飲食業や小売業の恐ろしさといえるでしょう。

飲食業・小売業におけるM&A事例:進め方やポイント

今回のM&A案件はスピードが最重要視されていました。

資金繰りの悪化による経営不安は、この会社一社のものではなく、日本の和菓子業界全体の信用不安につながっていたためです。

一方で、老舗大手ということで、簡単に交渉を切り出せないのも事実

コンサルタントに腕の見せ所といえるでしょう。

ここで名乗りを上げたのは小売りと流通を一手に引き受ける業界最大手の企業でした。

和菓子ではないものの、サプライチェーン展開を前提とした経営手法のため、老舗大手をM&Aをしてもシナジーを起こせるのではないかと考えたのです。

また、企業としてのネームバリューも大きく、業界の信頼回復にも影響を与えてくれるはず。

そう考えた老舗大手は積極的にこの話を受けることにしたのです。

また、業界の信頼回復という点で、この小売りの企業が話が始まるとほぼ同時に従業員の雇用について言及したのも話をスムーズに進めるきっかけとなりました。

これは、お互いに業界の問題や課題についてよく理解していたといえるでしょう。

迅速な経営判断は、潤沢で適切な情報によって生まれるという好例といえるのではないでしょうか。

飲食業・小売業におけるM&A事例:効果

この迅速な決断が、業界の安心を生んだのでしょう。

M&Aが発表されると業界の混乱は嘘のように静まっていきました。

老舗大手の一企業としても資本提携によって経営の安定感が増し、資金繰りのピンチも脱したのです。

信用が回復することで取引量も元に戻り、今後の経営の見通しもよくなりました。

また、M&Aに手を挙げた大手企業も、今までの流通経路をうまく活用しながら、より安定的な販路拡大に成功しています

このように、目的がある程度一致していて、将来が見渡せる状況であればあるほど、M&Aによるシナジーは大きくなっていくのです。

まとめ

大きすぎる会社は身動きが取れなくなりがちなものの、迅速な決断がより未来を手繰り寄せた好例といえるのではないでしょうか。

そしてやはり飲食・小売りの怖さがモロに出てきていますね。

一瞬で経営の先行きが見えなくなったと思えば、またある行動ですぐに回復する。

この話では、売り上げが1/3になりつつ復活しています。

よく考えればこの期間はだいたい2年程度といえるでしょう。

このような不安定な経営環境では何よりも決断力が大事であるということがいえるのではないでしょうか。

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